みなさん、こんにちは。
長崎県諫早市小長井町の漁師、『宝の海のお届け人、植木』です。
先日、漁に出ると・・・
そりゃ~立派な、渡り蟹がツガイで掛かりました。
大きい方が、オス。小さい方がメス。
ご夫婦でラブラブ中の所、申し訳ない感じもありますが、
調理して、おごっそで出品しました。
有明海の渡り蟹。
今が旬で、高級料亭では4,000円/匹はくだらない代物です。
この季節、是非食して頂きたい一品です!!
公共事業チェック議員の会
先日、参加してきました。
国会議員の方とお話しできる機会は、中々ありません。
1年前は、とても緊張しましたが、今回は冷静に自分の意見を述べる事ができました。
それだけでも成長を感じる。。。
意見を述べれても私には、漁師としての経験や知識が乏しいです。
しゃしゃり出て話をしてしまいがちですが、
周りで聞いている漁師さん達に話の内容だけでも認めてもらえるように
経験を積まないといけません。
有明海の現状。
冒頭。小長井の漁師、松永さんが、
写真を用意して、現状を説明されました。
諫早湾干拓事業の工事着工後、すぐに高級二枚貝タイラギが獲れなくなりました。
御上(国や農水省)の話では、
「工事をしても漁業被害は、2~3割程度。
諫早市民の人命が掛かった工事なのです」
と言う説明で渋々、工事に同意した経緯があります。
実際は、漁業被害は8~9割。
タイラギは獲れなくなり、
アサリの稚貝はできるけど、夏を越せない。
魚も激減。
「今は、死ぬアサリや魚すらいない」
とおっしゃられたように厳しい現状です。
新たに始めた、牡蠣の養殖や
ビゼンクラゲの水揚げで何とかご飯を食べていますが・・・。
瑞穂町のノリ漁師さん。
コチラも写真形式で。
雲仙市瑞穂町でノリ養殖をされている方。
有明海の海苔は、高級品として知られています。
しかし、海苔養殖は1000万円を超える機械など、経費がかなり掛かるようです。
その設備投資には、銀行からの融資を受けて購入されますが、
出来が悪かった年は、返済を先延ばししてもらうそうです。
大雨が降ると干拓内の調整池から排水されます。
濁った水は、海水とは混じり合わず、そのまま海苔網の場所に流れてくるんです。
そうすると、海苔は色落ちして商品にならない。
「自転車操業ですタイ」
こちらも現状は厳しいようです。
私も意見を述べました。
一年前の公共事業チェック議員の会に参加した時、
緊張のあまり、自分でも何を言っているか分からないような感じでした。
熱意は伝わったようでしたが、
今回は、こういった話をしようと準備をして挑みました。
この会に参加する、2時間前に、
あるセールスの電話がありました。
HPに関するセールスだったのですが、その方から、(声の感じから30代の男性)
「ブログを読ませて頂きました。確かに諫干の事をニュースや新聞で見ても、あまり興味関心がありません。
この問題のベストな解決策は無いと思うのですが、植木さんはどうすればベターな解決が出来るとおもいますか?」
という、質問を頂きました。
私のブログを見て、少し関心を持って頂けたのかな?と思い、
次のように話をしました。
「排水門を3年くらい常時開けて(開門して)、調整池にも潮の流れを作り、その経過を見るという事。
何でこんなに揉めているかというと、漁師さん達は開門をすれば海の状態は必ず良くなると思っている。
短期開門調査でそれを現実に見ているから、確信がある。
それでも海の状態が良くならないのであれば、ある程度は納得ができる。
それがこの問題を解決する、第一歩だと考えています」と。
この事を国会議員の方に伝え、若い人に興味を持ってもらえるように、
ブログや自分の口で伝えていく事をこれからも続けたい。
愛する故郷、小長井町には豊かな海が必要だから。
国会でこの事を伝えてほしいから、私なりに頑張ってみました(笑)
そいぎんた、また。