みなさん、こんばんは。
長崎県諫早市小長井町の漁師、 『宝の海のお届け人、植木』です。
今日も刺網漁に出てきました。
で、22時半に帰ってきてブログ書いてます。
漁場は、
諫早湾干拓の北排水門の近くです。
18時頃に網を仕掛けて、19時頃に引き揚げます。
港への帰りは、もう真っ暗。
灯台の灯りが頼りです(笑)
結構、複雑な漁業。
時間があれば、本を読んでいますが、
今読んでいるのは、この本。
ホントに基礎中の基礎からなんですよ(笑)
第一章を読んだだけでも、かなり勉強になるな~。
脱サラ!?そして、あなた(私)が取った行動・・・。
今の仕事で、達成感を得られない。
本当に幸せになれるのか?
このご時世、急にリストラになる事も少なくないと思います。
では、あなた(私)が「脱サラして、漁師になりたい!!」とします。
まずは、県や市町村、最寄りの漁協に行って、
「すぐに漁業を始めたいんだけど、どう手続きしたらいい?」
と窓口で問い合わせしたとします。
すると・・・
「いやいや、すぐに漁業者にはなれませんよ。」と言われる事でしょう。
一般的に考えると、「海は公共の場所であって、自由に漁をして何が悪いんだ!!」
となるかもしれません。
実際にそう言われた事もありますし。
でもね、『漁業』という商売は、がんじがらめに法令で縛られているんです。
ここまで、法律や規則などが絡んでくる商売は、無いんですよ。
漁業と農業の違いは??
同じ、第一次産業の『農業』と比較してみましょう。
農業の場合は、所有地(借地)で作物を作るので、敷地に他人が入ってきたら、
「なんばしよっとかっ(何をしてるんだ)!!」と追い出す事が出来るでしょう。
また、そこで何を作ろうが、生産者の勝手ですよね。
更に、敷地は他人に売買も出来ます。
一方、漁業は自分の所有地ではない訳ですので、「ここから入らせん!!」と他人に文句は言えませんし、
「ここの漁場は、いっぱい魚がいるから、場所代として金をくれ!!」とも言えない訳です。
だから、法令で厳しく縛られているんですね。
漁業者じゃないから、何も出来ない訳じゃない。
本によると、投網(とあみ or なげあみ)
タモ網、
などの小さな網漁具でしたら、あなた(私)も使っていいのですが、
基本的に沖合に行かないと魚はいませんし、沖合に行くにも船がいります。
しかも、それで食っていけるだけの収入にはならないでしょう。。。
だから、びっし捕りはしてよかったんだ。
あっ、小長井町では夏から秋にかけて、『びっし』という
小イカが、獲れます。
岸壁からのカンテラの灯で照らされた海は、小長井町の夏の風物詩です。
もう、20年くらいしてないな・・・
よし、今年は意地でも『びっし捕り』をする!!。
その風景是非、あなたに見せたいから(笑)
そいぎんた、また。