『宝の海のお届け人』植木勇次のブログ

長崎県諫早市小長井町で漁師をしています。『漁師への道』や『有明海の魅力』などを書いているブログです!

『諫早湾干拓がもたらした、有明海漁業の衰退』に参加して②

みなさん、こんばんは。 

長崎県諫早市小長井町の漁師の息子、 『宝の海のお届け人、植木です』

昨夜は、たちばな信用金庫さんの
『たちばなビジネスクラブ未来』にて
10分プレゼンをさせて頂きました。

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昨日がその1回目。
五十音順で早速、出番がきました‼︎
「ラッキー‼︎」と解釈。

コレを見て、ツッコミたい人もいますよね?(笑)
詳細は、後日・・・。


自然の摂理に基づいた対策。

さて、本題です。
先日は、諫早湾干拓事業の歴史について
書きました。

ザックリですが、
我ながら分かりやすくまとめたと思います。

ほとんど、コピペという事は内緒です。

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先日の会。
専門家の方も多く、参加されていました。

先ずは、陣内隆之さん。
陣内さんとは、今年6月に東京へ行った際に
初めて、お会いしました。

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一番右のお方です。
今年1月に叔父が亡くなった時も
わざわざ東京から来て頂いていました。

その時は、面識も無かった訳ですが、
私が「有明海の事をもっと知りたい」と
行動を起こした結果、
こういった出会いを頂いたんだと。

行動は、縁ある人とを結び付ける 
(植木勇次)

書きたいだけ、ですが、
陣内さんの話のmemo

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人が、この自然を壊してしまった。
コレを回復させるのも人間の責任。
でも人間の力って、たかが知れてる。

もう、自然の摂理に任せるしかないのです。

じゃあ、どうすればいいか?
普通の人間なら分かるはずです…。


海をよみがえらせる

続いて、佐藤正典さん。

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この方が出されている書籍は、
何冊か読みました。

その中でも

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この本は、まさに
わかる、使える〈はじめの1冊〉
これ以上の感想は、無い。
いや、本当に。

佐藤正典さんmemo

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皆さん、「綺麗な海」と言えば、
どんな海を想像しますか?

ハワイの海?沖縄の海?

大抵の人は、リゾート地の海を想像されると思います。

有明海は、干潟の海。
波に干潟が巻き上げられ、濁っています。

でも佐藤さんは、こう表現されました。
「綺麗に濁った海」だと。

ナウシカが、村人のゴツゴツした手を見て、
「働き者の綺麗な手」と表現したのと
似た感じです。多分…。

この濁りのお陰で、有明海は豊かになる。
諫早湾の干潟をよみがえらせる。
ソレは、過去に例のない事例を作る事。


有明海は、海底の生き物で漁をしている

続いて、堤裕昭さん。

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熊本県立大学の環境資源学科の方です。

堤さんmemo

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有明海は、海底の生き物で漁をされてきました。

タイラギ、あさり、赤貝、エビ、カニ、ムツゴロウ。
この中に今では、獲れなくなった生き物もいます。
つまり、海底の環境が悪いという事です。


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我々人間が、有明海の生き物を捕食し、
陸上に栄養物質の輸送をしているんです。

そう、人間の漁業の営みは、
最終走者(アンカー)の役割を担っているのです。

だから海にアンカー⚓️を落とすのか。
違う意味のアンカーかも知れません。

今回、専門家の方の話を聞いて感じた事は、
先生方の様々な研究結果を基に
漁業民が、それを実証する役割が大切だと感じました。

研究上の事実と、現場での事実を重なり合わせる。
有明海の営みと同じく、人間も一人一人の
役割は違います。
私は研究は出来ませんので、
現場側にまわりたいと思います。

では、午後から家業の加勢に行ってきます=3


そいぎんた、また。