『宝の海のお届け人』植木勇次のブログ

長崎県諫早市小長井町で漁師をしています。『漁師への道』や『有明海の魅力』などを書いているブログです!

大村市子ども科学実験教室『干拓の生き物を観察しよう』に参加して。

みなさん、こんにちは。

長崎県諫早市小長井町の漁師、『宝の海のお届け人、植木』です。

 

 

 

昨晩は、

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漁民ネット(有明海漁民市民ネットワーク)のラジオに

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電話出演させて頂きました。

エツの水揚げ次第では、間に合うか微妙でしたが、

何とか間に合いました。

 

初めての事だったので少々緊張しましたが、いい経験ができました(笑)

後ほど、YouTubeにアップされますので、FBにリンクを貼ります。

 

科学実験教室の事前準備。

 

さて、6/23に大村市の小学生を対象とした科学実験教室に参加してきました。

1回目のテーマは『干拓の生き物を観察しよう』です。

その為、事前準備として、高来町の水の浦で生き物採取。

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講師の大島弘三さんは、あさりを使った、

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浄化作用の実験をしたかったようで、あさりの採取をお願いされていましたが、

採取に行った日は、からま(潮の干満差が少ない日)だったので、植木水産のあさりの養殖場で採取が出来ませんでした。。。

 

からまでも、

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これ位は潮が引きますが、

大島さんに「からまで潮が引きませんから、あさりが捕れません。」と言うと、

「えっ??引いてるじゃん」と。

 

(・_・)・・・。

 

ガン爪を使ってダメもとで、あさりを探しましたが、

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小長井町で、「バカ貝」と言われる貝しかいない・・・。

そう、こういった浜辺には通常、あさりはいませんので、諦めましたが、

大島さんや参加されていた方が、ムツゴロウとかカニとかを採られていました。

 

漁師という、生き物も貴重??(笑)

 

科学実験教室で、「何か私にお手伝い出来ることがあれば、言ってください」と大島さんに言うと、

「じゃあ、先生になって子供達からの質問に答えてよ」という事で、

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急遽、先生に。。。

多くても20人位の参加だろうと思っていましたが、

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50人を超える、子供たちが参加。

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大島さんからは、

「漁師の人を見るのは、初めての子供達が多いから、その話を聞けるだけで貴重」

との事でしたので、ありのままの話をしました。

 

最近、漁師という仕事を始めたと言ったら、

「新米さんなんですね!!」と言われ、ダジタジになりながら(笑)

 

子どもならではの質問。

 

子供たちからの質問コーナーで、

カニの雄と雌の見分け方は?

・ムツゴロウの雄と雌の見分け方は?

・干潟には何種類の生き物がいるの? etc・・・

こういった、質問がありましたが正直、答えられませんでした。。。

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大島さんがフォローしてくれましたが、悔しさが残る。

まだまだ、勉強が足らないなと実感し、逆に勉強させてもらいました(笑)

 

その中でも1つだけ、答える事が出来たのは、

「貝は、どうやって逃げるのか?」

という質問。

 

あさりを例に挙げて、回答。

「今の時期のあさりの天敵は、エイ。あさりも砂や潟の中に身を隠しているけど、それでも食べられてしまう。口をパクパクさせて少しは逃げる事が出来るけど、食べられてしまう。

これは命のリレー(食物連鎖)では、欠かせない事なんです。

 

じゃあ、あさりにとって一番の天敵は、何でしょう?

 

それは、みんな(人)です。

 

あさりを美味しい、美味しいと言って食べる。

でも、皆がそう言って食べられるのも漁師さんが海で漁をしているからなんです。

漁師さんは、命のリレーの最終走者。

 

だから、あさりを食べる時、お寿司を食べる時は、

美味しい美味しいという、感謝の気持ちを持って食べてくれたら、海の生き物は喜んでくれます。」

 

「・・・・・・・。(余韻)」

 

キマッた!!と思いました。

 

ふと、前に目線をやると、居眠りしている子が。

新米漁師の言葉には、まだまだ重みが少ないようです(笑)

 

中には、生き物を観察しながら、

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絵を描いている子も。

 

少しでも海の事に関心を持ってもらえたなら、それでいいんです。

 

大島さん、貴重な体験をありがとうございました!!

 

 

そいぎんた、また。

 

植木水産HP

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