『宝の海のお届け人』植木勇次のブログ

長崎県諫早市小長井町で漁師をしています。『漁師への道』や『有明海の魅力』などを書いているブログです!

宝の海は、100億円の価値しかないのか?

みなさん、こんにちは。 

長崎県諫早市小長井町の漁師の息子、 
『宝の海のお届け人、植木です』

昨晩は、ある会に参加し、
勉強させて頂きました。

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ただの飲み会じゃないですよ(笑)

あなたにとって、仕事って何ですか?
使命を持って、仕事してますか?

私も改めて考える機会となりました。

私の使命は…
有明海の素晴らしさ・価値を
日本中、世界中の人々に伝える事。
「宝の海」を取り戻し、未来へと引き継いでいく事。
です。

コレにより、
家族を幸せにし、小長井町に貢献し、
諫早湾干拓事業の問題解決へ付与していきます。

だから、伝える事が大事なんです。
その為に、伝える技術が必要です。


誰が勝って、誰が負けるのか?

国、開門派、開門反対派の三者で、
主張が交わらず、未だ問題解決に至らない、

そこで、国が持ち出したのは、100億円という基金

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開門をしない代わりに漁業振興の為に
この100億円を使って下さい。

そして、開門しなければ漁業者に1日45万円(福岡高裁判決)と、
開門すれば営農者に1日49万円(長崎地裁仮処分)
という2つの制裁金(間接強制)に関しても、無かった事にして下さい。

と、持ち掛けてきた訳です。

つまり、国が勝って、
漁師、農家を負けさせる意図です。


そもそも、有明海の価値って?

嘘みたいな、ホントの話で、
今、あさりの最盛期ですが、
前は、あさりの稚貝が出来て、
それが育ち、収穫していました。

だから、原価0円。

勿論、養殖場に砂を入れたりと管理する費用はかかりますが、
あさりが沸くように出てきていた。
本当の『小長井産』だったわけです。

今も全然沸かない訳ではありませんが、
海の環境の変化で、夏を越せない。

親父もよく
「こい(稚貝)が、死なんやったらよかとけど…。」と口にします。
昔の親父の記事を見つけました。

今は、稚貝を輸入し、
養殖場に入れたり、イカダに吊るして育てたり。

植木水産では、花あさりとして販売していますが、
『小長井産』としては売ってません。
『小長井育ち』な訳です。

魚や貝が沸くように産まれていた、諫早湾

100億円というお金で買えるモノじゃない。
漁師は、お金が欲しいのでは無いんです。
ただ、諫早湾干拓事業が始まる前の状態に海を戻して欲しいだけなんです。

早く、『小長井産』のあさりを食べたいな…。

今日は、堅いブログになってしまいました。